| 月山 〜山も沢もパラダイス〜 コース:1日目 山行者:sajun・松ちゃん |
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| 月山牛首上から見た姥ヶ岳 |
【憧れの地へ向けた出発】
8月4日午後10時、松ちゃん宅を出発、矢板インターから一路山形県へ向け快適に車を飛ばす、かといって松ちゃんの運転は安全第一で助手席の私は居眠り防止のため口だけで声援を飛ばす。(笑)村田ジャンクションから山形道へ入り終点月山ICで降りる。ETCカード使用と午前0時を過ぎているため料金は2,750円と格安で利用できた。
月山ICを流出し、少し寒河江方面に戻り六十里越街道に左折し姥沢方面へと向かう、姥沢小屋手前約200メートルの左側に大きな駐車場が新設されており道路反対側には綺麗なトイレもある。
二人は、同駐車場の北端に車を止め早速宴会準備に取り掛かる、まずは入山祈願だ!開始時間は午前1時30分近くになっているが決まりは守らなければ(爆)しかし時間が時間だけにビールを飲んだ後、焼酎を呷りながら空腹を満たし、そくさくと車の中でシュラフに潜り込む・・・
【1日目:8月5日】
午前5時過ぎピーカンの太陽に照りつけられ暑さで目を覚ます。月山リフトの運行開始までには、まだまだ時間があるので荷物を広げお互いの荷物を点検し不要な物を置いていく作業をした。その後、二人は朝飯のおにぎり(松ちゃん、お赤飯のおにぎり最高でした!)を食べたり、トイレに行ったりしのんびりと身支度を済ませ、午前7時30分駐車場を出発した。
月山リフトまで歩く途中、月山環境美化協力金200円に協力し、リフト乗り場に着いた時には〜すでに大汗状態であった。(笑)月山リフトは、片道約1`、時間にして約13分、料金は560円である。雲ひとつない快晴の青空〜すでに森林限界を越えている月山リフトからの眺めは最高であり、姥ヶ岳からの月山に向けての稜線の眺望、振り向けば朝日連峰!
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| 月山リフトから望む朝日連峰 | キスゲ | 雪田とキスゲ |
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| ミヤマリンドウ | ヨツバシオガマ | イワイチョウ |
リフトを降りると牛首までは木道歩きである、まず木道の左右に紫の花がたくさん現れます、咲き誇るのはヨツバシオガマである。沢沿いにはニッコウキスゲが群生し咲いている。少し歩き雪渓が見えてくるとチングルマのお花畑である。よく見るとミヤマリンドウ、イワイチョウ、イワオトギリ、ヒナザクラなどなど可愛い高山の花があちらこちらに咲き乱れている。姥ヶ岳からの登山道と合流する牛首まで登ると木道は終わり、岩場の急登となる。
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| イワオトギリ | チングルマの群落(牛首下) | ヒナザクラ |
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| ミヤマウツボグサ | カンチコウゾリナ?ミヤマアキノキリンソウ? | ハクサンイチゲ |
急登にあえぎながらも、登山道の両側には、次から次へと花があらわれ写真を撮るのが忙しい、写真を撮ることにより適度な休憩にもなる。牛首から山頂へ向かう中間あたりの岩の窪みに「キヌガサソウ」が咲いていた。たまたま歩いていた現地自然ガイドさんによるとキヌガサソウはここにしかないとのことで…しっかり写真にゲットさせて頂きました。
更に、このあたりから「ハクサンフウロ」が目立ちだし、山頂までかなりの数が咲いている、とにかく花のパラダイスです。写真を撮りながらの登山でしたが、山頂へは午前11時少し前に着きました。月山リフト乗車時間を含め3時間弱かかったことになります。
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| コガネギク | キヌガサソウ | ハクサンフウロ(牛首から山頂) |
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| 山頂手前のお花畑 | 月山山頂 | アザミの群落(山頂) |
念仏ヶ原方面には、月山山頂小屋手前を右折し、賽の河原方面に下る。賽の河原方面に下る登山者は、私たち2人以外にいない。賽の河原へ向かう登山道には赤いマ−クがあり迷うことはないが、その登山道の状況から歩く人の少ないことが分かる。登山道上に高山植物「ミヤマリンドウ・チングルマ・ハクサンフウロ・ハクサンイチゲなどなど」の花が咲き乱れている。花を踏まないように歩くのが難しいほどである!賽の河原で、行動食を摂り大休止とする…沢沿いにはアオノツガザクラも見られ、まさに花のパラダイス!!
【賽の河原に咲く花】
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| エゾシオガマ | ウメバチソウとミヤマリンドウ | モミジカラマツ |
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| チングルマの群落(賽の河原) | キンコウカ | アオノツガザクラ |
賽の河原を過ぎて樹林帯に入ると急な尾根下りである、途中何箇所もロ−プが掛っている、下りなのに汗が止まらない。途中何度も小休止をいれ約3時間下ると清川の橋に到着した。何度来ても、この間は辛い、帰りは3倍辛い、休憩をいれ5時間は見ることにしている。河原に降り立った時は、既に午後3時遅い昼飯(力ラ−メン)を食べ、即釣り支度を整え、今夜のつまみ調達に…
《釣りの結果や念仏ヶ原までのこと等を知りたい方はここをクリックしてね、1日目2日目と釣行記としてアップしています。》
【2日目:8月6日】
翌朝起きれば引き続き快晴、小屋から念仏ヶ原へ出るとギボウシの紫の花やウサギギクが咲き誇り、その先には悠然たる月山の眺望、絶景です!今日は、清川を下り月山沢を釣行予定である。小屋に戻り、ラーメンライスの朝食を済ませ、午前7時釣り支度のみの軽装で小屋を出発し、1日楽しく過ごしました。
【念仏ヶ原に咲く花】
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| ギポウシ(念仏ヶ原) | 念仏ヶ原からの月山 | (変異)白ギポウシ(念仏ヶ原) |
【3日目:8月7日】
最終日の朝、午前4時起床〜朝からご飯にマ−ボ−春雨丼にしてしっかり食い込む。今日は往路を登り返し月山山頂を目指す。
後片付けと小屋の掃除を済ませ、午前6時出発。清川手前の小沢でうまい飲み水をしっかり補給し、急登に取りつく。いつもながらに辛い、あげくに蚊の襲撃、樹林帯半ばで天候も悪化し通り雨に打たれる…この登山道が清く保たれている理由は、この辛い急登と距離にあるようだ(まじ半べそ)樹林帯を抜ける手前でウイダ−インゼリ−を飲み力をつけ、賽の河原で大休止しチョコバ−を食べ力を振るい、午後0時15分頂上小屋に到着した。私は、真っ直ぐ小屋に入り缶ビール2本を買い、登山者で賑わう頂上で松ちゃんと無事を祝い乾杯し、岩魚のから揚げのおかずが入った弁当を食べた「うまかったぁ〜」。この日は、土曜日であり月山山頂は大賑わいであった、この2日間「熊」以外で出会ったものはなかっただけに、ちと戸惑う(笑)。
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| イワカガミとチングルマ(賽の河原) | 頂上で発見した色の濃いミヤマリンドウ | ウサギギク(賽の河原) |
月山山頂からリフト乗り場まで登山道を下り約2時間半、午後3時30分には駐車場の車に到着した。車に着くと同時に強烈な雷雨に見舞われ、つくづくラッキ−であった。
追記〜月山は信仰の山であり、頂上を目指す人は多いが、肘折方面へ下る登山者・肘折から入山する登山者は、その標高差が激しく、また距離が長いため厳しい道のりとなり、リピ−タ−が少ないようである、それがゆえ登山道上に高山植物が咲き乱れるような大いなる自然が保持されていると思う。やはり〜月山は、素晴らしい!いつまでも私の憧れの地であって欲しいし、そう願う場所である。自然に感謝、そしてありがとう♪また会う日まで・・・「熊八〜元気でなぁ!」
またの山行をお楽しみに♪
by,sajun